プロジェクトマネジメントオフィス＝PMOとは

一般的にプロジェクトはPMがプロジェクトのマネジメントと品質の管理をおこないます。プロジェクト全体をコントロールし、無事にゴールできるようにメンバーの舵取りをします。しかし、プロジェクトが大きくなればなるほどPMのみでは進捗管理や品質管理をすることが難しくなります。数百人規模の大きなプロジェクトを1人のPMが管理することは難しいでしょう。そこで、PMOが必要になってきます。PMOは、プロジェクト内に乱立する細かいプロジェクトをマネジメントします。1人のPMをチームで支えていくような役割がPMOです。
PMOはプロジェクトマネジメントオフィスの略で、プロジェクトマネジメントをするチームです。PMをバックアップしてプロジェクトの成功率を上げる役割があります。PMOとPMは同じような仕事が多く、プロジェクトの成功と失敗を分ける重要な存在です。PMOやPMがきちんと機能していないとプロジェクトが管理されず開発が頓挫する可能性が高くなります。小さなプロジェクトであればPMだけでマネジメントできることもありPMOがすべての開発現場で必要になるわけではありませんが、最近のシステム開発は大規模なものが多くなっているためPMOを導入することが増えているようです。

PMOは個々のプロジェクトの管理、システムの品質管理、リソースとコストを調整し、人材開発などもおこないます。PMOの仕事は一言でいうなら品質と進捗管理の担当者です。進捗がスケジュール通りに進んでいるか、バグがないかなどをチェックするのがPMOの仕事になります。
プロジェクトが大きくなるとPMが1人ですべての工程に目を光らせることができなくなります。PMOはPMの代わりとなってそれぞれのプロジェクトが頓挫しないように進捗管理などをおこないます。また、日々の進捗管理やシステム開発の標準書作成、不具合が発生したときの原因追求、再発防止もPMOの仕事になります。PMOの担当する範囲はとても広いですが、PMOの中で作業分担をしてマネジメントしていきます。

PMとは権限が異なります。PMOは大きなプロジェクトの中の小さなプロジェクトをマネジメントしますが、PMはプロジェクト全体をマネジメントします。つまり、プロジェクト全体の一部をマネジメントするPMOに対してプロジェクト全部をマネジメントするのがPMです。しかし、担当する範囲が違うだけで仕事内容はほとんど同じです。PMOはPMを支える存在で、PMの個人能力に依存していたプロジェクトマネジメントをチームでおこなうようにしたものです。今後の大規模プロジェクトには欠かせない存在です。