導入方法とサポートの仕方

PMOの導入について

PMOを導入するには大きく2つの選択肢があります。社内にPMOを設置する方法とプロジェクト毎に設置する方法です。
社内に設置する方法は、複数のプロジェクトが同時進行しているような企業に多い方法です。プロジェクト管理専門の部署を社内に設置し、社内のプロジェクトの進捗管理をまとめておこない、経営陣や最終責任者と連携してプロジェクトのスムーズな進行をサポートします。この方法では、PMの下でサポートをおこなうというよりは経営陣の下で判断をサポートする立場になります。
一方プロジェクト毎に設置する方法は、プロジェクトの開始から終了までプロジェクト毎にPMOを設置します。組織を横断して進めるような大きなプロジェクトで設置されることが多いです。この方法では、PMの補佐という意味合いが強いです。どちらの方法でも社内の人材だけでなく、外部から人材を招いてPMOを設置することもあります。

PMOのサポートの仕方

PMOをコンサルティングファームなどの外部に委託する方法もあります。プロジェクトは目的を達成するために期間限定で設置されるチームが仕事をしていきます。そして目的が達成されるとプロジェクトは解散します。普通はなにかのプロジェクトが頻繁に発生することは考えにくく、プロジェクトマネジメントの経験や知識があつまりません。そのため、プロジェクトマネジメントに特化した人材を企業が求めるのは当然のことです。そこで、プロジェクトマネジメントのサポート機能となるPMOを経験豊富な外部組織に委託したいというニーズが生まれます。
PMOを外部に委託する方法では主に3つあります。まず、支援(情報提供)型です。PMOがプロジェクトに関与する割合は低く、外部組織がプロジェクトマネジメントにおけるテンプレートやベストプラクティス、その他プロジェクトマネジメントのナレッジや経験を助言します。次にコントロール型です。プロジェクトに関与する割合は中程度です。外部組織が支援をおこなうことに加えて、組織で決められたプロジェクトマネジメントの方法にもとづいてコンプライアンスされるように要求を出します。この場合のコンプライアンスは法令順守ということだけでなく、プロジェクトマネジメントの枠組みを活用し、テンプレートを使用することを意味します。最後に指揮型です。プロジェクトに関わる影響はとても大きなものになります。前述の支援やコントロール、コンプライアンスの要求だけでなく、プロジェクトを直接指揮します。

おすすめトピックス