PMO案件は今後も増えていく

PMO案件の動向と将来性

グローバル化やIT技術の発展によって企業のプロジェクトはますます複雑化しています。そのため、PMO案件は今後もより増加していくと予想されます。このことから見てもPMOコンサルタントの需要は今後も増えると考えられ、将来性のある職業といえるでしょう。
企業がPMOを設置する目的は、プロジェクトの品質向上と成功確率の向上にあります。企業プロジェクトの複雑化に比例する形で、PMの負担が大きなものとなっています。それを補佐するPMOの需要はますます高まるでしょう。特に大きなプロジェクトを抱える大企業では数十人規模のPMOを設置することも少なくありません。しかし、PMO人材は不足しており、大企業であっても人材確保が難しくなっています。また、中小企業におけるコンサルタントのニーズが高まっていることを加味すると、フリーランスPMOへ外部委託する企業は今後もますます増えることでしょう。
従来PMOはIT業界におけるニーズが高かったのですが、最近では業界を問わずPMOを設置する企業が増えています。これまではエンジニアの知識が必要とされてきたPMOですが、これからはより幅広い業務知識が求められるようになるでしょう。

PMOの将来性

PMOの需要はこれからも増え続けるでしょう。PMOの需要が安定していく理由としては、フリーランスのPMO案件が一定数存在することです。現在、フリーランスのPMO案件は7,700件以上あります。フリーランスの案件の中でもPMOのフリーランス案件がそれなりに存在しているので、需要があるということがわかります。
では、IT市場からPMOの需要を見ていきます。IDC Japanが2019年12月に発表した国内産業分野別/企業規模別 IT市場の2019年~2023年予測というデータがあります。このデータを見ると2019年の市場規模は、前年比4%増の17兆9,394億円で、2018年~2023年までの年間平均成長率は1.9%となる予測です。IT市場が成長していくということは、それだけプロジェクトの数も増えていくと予想できます。
また、AI、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーン、5GなどのIT技術の進歩、IT業界の飛躍的な拡大、エンジニアの高齢化などから、PMOを含むIT人材の不足が懸念されています。2030年までには79万人のITエンジニアが不足するともいわれています。これらの情報から推測しても、今後のPMOに対するニーズは増え続け、PMOをいう仕事が安泰であるといえるでしょう。

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